この記事は、ロータスカードの意味と特徴、使い方や感想を紹介します。
このオラクルカードは、お釈迦様の法華経の教えを分かりやすく伝えてくれるものです。
あなたもこれを読めば、ロータスカードの意味と特徴、使い方や感想を知ることができます。
それでは、法華経の智慧が凝縮されたロータスカードの魅力をお伝えします。
ロータスカードの意味と特徴、法華経とは?
ロータスカードは、お釈迦様の教えの法華経の智慧を日常に活かすために作られたオラクルカードです。
オラクルとは、英語で「神託」「神の言葉」などの意味があります。
オラクルカードとは、神様や天使などのスピリチュアルな存在からのメッセージと絵柄が書かれたカードのことです。
日常生活で困ったとき、悩みごとがあるとき、新たに何かを始めようとするときなどにカードを引いてアドバイスを受け取るものです。
現在、多数のオラクルカードが販売され、そのほとんどは海外で作られたものです。
しかし、日本で作られたものもあり、ロータスカードはそうしたカードのひとつです。
ロータスカードの著者は大法院住職の草野妙敬(くさのみょうけい)氏です。
草野氏はチベット体操インストラクター、マナカードセラピストなどの肩書もあります。
美しくほっとさせてくれるような素敵なイラストは、ひろん氏の作品です。
ロータスカードは、49枚のカードとガイドブックからなります。
カードの外箱のサイズは、H137×W100×D37mmです。
一般的なオラクルカードとほぼ同様のサイズですが、カードの枚数が49枚と多く、外箱の厚さはやや厚くなります。
ロータスカードのテーマの法華経は、法華三部経の「妙法蓮華経」「開経」「結経」の3つのお経からなります。
49枚のカードは、それぞれのお経に合わせてカードのふちが4色に色分けされています。
山吹色:開経
紅 色:妙法蓮華経の前半
群青色:妙法蓮華経の後半
藍 色:結経
49枚のカードは素敵なイラストが描かれ、上部に1から49の番号、下部に文言(漢字で書かれたお経の言葉)が書かれています。
イラストの絵柄は、仏教的な雰囲気がして親しみやすくほっとさせてくれる印象です。
ロータスカードということもあり、ロータス(蓮)が描かれたものが多いです。
ガイドブックには、法華経に関する説明、このカードの使い方、および個々のカードに関する以下①~⑥の内容が書かれています。
①文言(もんごん) :お経の言葉でサンスクリット語の原文の漢訳
②訓読(くんどく) :①の文言の読み下し文
③経題(きょうだい):①の文言が納められているお経の題名
④キーワード :文言のエッセンス・内容を最小限の言葉でまとめたもの
⑤メッセージ :文言が示す内容を分かりやすく説明したもの
⑥文言の説明 :文言の理解を深めるための補足説明
ロータスカードの箱の表紙には、49枚のカードのうちの「説応十二因縁法」のカードの絵柄が使われています。
ガイドブックによると、説応十二因縁法とは、全ての物事は、突然起こるものではなく、原因があり、それを具現化するための縁があればこその結果、とのお釈迦様の宇宙の真理とのことです。
カードの絵柄は蓮の花のつぼみ、花が咲き、花びらが散り、その後に実る蓮の実が描かれています。
説応十二因縁法の教えのとおり、原因があって結果があるという真理を表しているものと思いました。
また、49枚のカードの裏面には青紫色の美しい幾何学模様を背景に中央に蓮の花が描かれています。
カード(裏面)
ロータスカードの使い方、リーディングは?
ガイドブックには、基本編(1枚引き)と展開編(3枚引き)の2つの使い方が書かれています。
1.基本編(1枚引き)
1枚のカードを自由に引きます。何回引いても構いません。
引き方の一例を表します。
①深呼吸をして呼吸を整え、気持ちを落ち着けます。
②質問内容を明確にします。
③トランプのようにカードを切り、切っている途中でカードが飛び出したらそのカードのメッセージを受け取ります。
カードが飛び出さない場合は、好きなタイミングでカードを切る手を止めて、1枚を選びます。
引いたカードの意味が分かりにくい場合は「このカードの理解を助けるため」と意図して更に1枚のカードを引きます。カードを引く枚数には制限はありません。
2.展開編(3枚引き)
カードを3枚引いて、過去・現在・未来、原因・条件・結果、を見ます。
基本編と同様に質問を明確にして、カードを切っていきます。
カードを3枚引き、左から順に並べます。
左から過去の原因、現在の姿、このままの場合の未来の姿を読み取ります。
カードには下部に文言(もんごん)が書かれていますが、漢字のために意味が分かりにくいと思います。
ガイドブックにはカードに関する詳しい説明が書かれており、読んで理解することができます。
ロータスカードを使った感想は?
この記事を読んで下さっているあなたのために1枚引きでカードを引きました。
出てきたカードは「18 宝処在近 此城非実(ほうしょざいごん しじょうひじつ)」です。
カードに書かれたメッセージは、「宝処(ほうしょ)は近きにあり 此の城は実(じつ)に非ず」です。
カードに描かれたイラストは、遠方にお城が、手前には大きな池に蓮の花が見えます。
近くの空中には蜃気楼のようにお城が見えます。
この「宝処在近 此城非実」のカードにはどのような意味があるのでしょうか。
ガイドブックよりカードの意味を引用します。
18 宝処在近 此城非実(ほうしょざいごん しじょうひじつ)
宝処(ほうしょ)は近きにあり 此の城は実(じつ)に非ず
(妙法蓮華経化城論品第七)キーワード:休憩
休みましょう。疲れたまま先に進むよりも、いったんしっかり休憩をとることで軽やかにスムーズにより善きところへ進みます。
【メッセージ】
このカードを引いたあなたは、志高く日々切磋琢磨しているのかもしれません。もしくは、ゴールは、はるか彼方、どこから手を付けていいかもわからない状態かもしれません。いずれにしてもこのカードは、身体もしくは心に疲れが溜まっていないか、いったん停止してゆっくり休み、そのリラックスした状態で、自分自身を観じてみるよう勧めています。
弦は張りすぎても緩みすぎてもいい音を奏でることはできません。玄同様、あなた自身もちょうどよく響くための調整が必要な時期です。
自分や自分を取り巻く環境の変化に気付き、それに合うよう加減することで、志半ばで嫌になることもなく、魂が望む「今世の計画」を遂行できます。
「今世の計画」とは、自分が当たり前にできることの中にヒントがあるのです。
自分には当たり前にできることだけに、特別なものと感じないかもしれませんが、他の人ができるとは限りません。
自分の才能を生かしていくうちに、魂が望む「今世の計画」が機能し始めます。
その流れの中で、休憩が必要と感じた時は休憩し、快適に歩みを進めましょう。
また、このカードを引いたあなたのテーマに「リーダーシップ」があります。真のリーダーとはプロセスを大切に、結果を急かず、結果的にいい方向へ導くことができる人。
時にゆっくり休むという、自分や仲間を大切にする姿が共に歩む人達へのよきお手本となります。
あなたが休憩をとることは、1つの生き方の提示になるのです。休むことをポジティブに受け入れましょう。
【文言の説明】
お釈迦様は、物・地位・名誉など「何かを得ることが幸せ」と思っている人々を、”欲望に苦しむことのない安らぎの境地”へ導くことを望まれました。一足飛びには到着しないゴールへどのように導くことが最善であるかを、この文言を含む「化城宝処喩(けじょうほうしょゆ)」で説かれました。
ゴールが見えず、嫌になってしまった皆(凡夫)に向かって、導師(お釈迦様)がされたことは、長旅の途中に仮の城を出現させることでした。
ゴールに着いたと喜んで気力・体力を取り戻せた一行は、その城が本来の目的地ではなかったと知っても、心身が充実していたお陰で、再び歩み出すことが出来ました。
「いっきにゴールを目指す必要はない」、「本来の目的地へ繋がる道であれば、通過点を最初の目的地としてもいい」、「大切なことは、その道に向かう人達の心がくじけることなく、自発的に進めるよう叱咤激励、上手に導くこと」など、この話には、リーダーシップの重要なエッセンスが凝縮されています。
ガイドブックの説明を読んで筆者は、少し驚きました。
ちょうど最近はいろいろと忙しいことが続いて疲れ気味だったので、少し休んだ方が良いのかと思っていたからです。
読者のために引いたカードのつもりが筆者自身にぴったりのカードを引いてしまった感じです。
そして、もしかするとこの記事をお読みのあなたも休憩が必要なのかもしれません。
あなたは、このカードの絵柄やメッセージについてどのように感じられたでしょうか。
その他、以下はロータスカードについての全般的な印象です。
まず、海外のオラクルカードとは異なり、仏教的な雰囲気があり、親しみやすいと思いました。
さまざまなカードを見ていると穏やかで安らかな気持ちになります。
カードの絵柄と下部に書かれた文言(もんごん)からはカードのメッセージを読み取るのは少し難しい感じがしました。
そのため、筆者はこのカードとの相性があまり良くないのかと思いましたが、ガイドブックを読んでカードの意味を理解するとびっくりするほど必要な時に必要なカードを引いてくるのでとても驚きました。
全体的に穏やかな癒しのエネルギーを感じ、使っていてやすらかな気持ちになり、よい印象を持ちました。
ガイドブックは、約230ページものボリュームがあり、1枚のカードの説明も4ページにわたり詳しく書かれています。
法華経に詳しくなくても理解しやすいように平易な言葉で書かれており、読みやすいです。
法華経という経典の教えのエッセンスが詰まった内容なのでカードのメッセージはやや抽象的な感じがします。
しかし、法華経の智慧を具体的に日常生活でどのように活かすかなどが、分かりやすく書かれており、人生を楽に楽しく生きるヒントがちりばめられています。
ガイドブックのはじめにも筆者は、初心者の方にも分かりやすいように法華経の基本的なことをまとめ、経典からインスピレーションを得て作成した、旨が書かれています。
実際に筆者はガイドブックを最初から最後まで読んでみましたが、法華経に関する理解が深まると共に心の持ち方が変わり、気持ちが楽になりました。
ロータスカードをお勧めの方は?
ロータスカードをお勧めの方は、まずは法華経や仏教に興味のある方です。
寺院巡りなど日本の歴史や和の文化に興味がある方にも合うと思います。
ご自身の興味のある分野のカードなので楽しく使えて、人生をより生きやすく有意義なものにすることを助けてくれるでしょう。
既に他のオラクルカードを持っていて、日本のカードを探されている方にも良いでしょう。
西洋の神様や天使のカードに馴染まないと思われている方にもお勧めできます。
ロータスカードは癒しのエネルギーを感じるので不安や恐れ、ストレスや緊張などで精神的に疲れている方にも良いと思います。
カードを眺めるうちに心が穏やかになると共に、引いたカードから新たな気づきが生まれることでしょう。
オラクルカードの初心者の方にもお勧めできます。カードの絵柄が親しみやすく、ガイドブックも分かりやすいためです。
まとめ
ロータスカードの意味と特徴、使い方、感想やお勧めの方を紹介しました。
ロータスカードは、お釈迦様の教えの法華経の智慧を日常に活かすために作られたオラクルカードです。
このカードの著者は大法院住職の草野妙敬(くさのみょうけい)氏、イラストは、ひろん氏の作品です。
ロータスカードは、49枚のカードとガイドブックからなります。
各カードには、仏教的な感じのする親しみやすいイラストが描かれ、上部に1から49の番号、下部に文言(漢字で書かれたお経の言葉)が書かれています。
イラストの絵柄は、ロータスカードということもあり、ロータス(蓮)が描かれたものが多いです。
穏やかな癒しのエネルギーを感じるカードで使っていて気持ちがほっとしてくる印象です。
ガイドブックは、初心者にも分かりやすく、かつ詳しく書かれています。
ロータスカードを使うことで法華経の叡智を知り、人生を楽に楽しく生きるコツを学べることでしょう。
法華経や仏教に興味のある方、寺院巡りなど日本の歴史や和の文化に興味がある方、日本のカードを探されている方、癒しを求められている方、初心者の方など幅広くお勧めできるカードと思います。
ご興味を持たれた方はお試しになられてはいかがでしょうか。
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