この記事はミスティカルシャーマンオラクルカードの意味と特徴、使い方や感想を解説します。
このカードは、古代のシャーマンの占術を現代の神託の手段とするものです。
これを読めば、ミスティカルシャーマンオラクルカードの意味と特徴、使い方や感想を知ることができます。
それでは、シャーマンの使う聖なるシンボルを知り、現状を理解して過去を癒し、未来へと導くミスティカルシャーマンオラクルカードの魅力をお伝えします。
ミスティカルシャーマンオラクルカードの意味と特徴は?
オラクルとは、英語で「神託」「神の言葉」などの意味があります。
オラクルカードとは、絵柄とメッセージが書かれた聖なる存在からのメッセージを伝えるカードのことです。
日常生活での問題や人間関係、将来の計画などで悩んだり、困ったり、知りたいことなどについてカードを引いてアドバイスを受け取ることができます。
ミスティカルシャーマンオラクルカードは、アルベルト・ビロルド、コレット・バロン=リード、マルセラ・ロボスの3氏が古代からの神秘主義とシャーマンの叡智を融合させて制作したカードです。
イラストはコレット・バロン=リード氏の多くのカードを手がけてこられたジーナ・デラグロッタグリア氏によるものです。
ミスティカルシャーマンオラクルカードは、64枚のカードとガイドブックからなります。
カードの外箱の大きさは、H 135 × W 100 × D 38mmと一般的なオラクルカードとほぼ同様のサイズです。
カードの枚数は64枚と一般的なカード(40数枚)よりも多いので箱に厚みがあります。
ガイドブックには、カードの使い方やそれぞれのカードの説明が書かれています。
一般的なオラクルカードは正位置、逆位置(上下が逆)はありませんが、このカードはタロットカードのように正位置、逆位置の解釈を取り入れています。
逆位置といってもタロットように悪い意味ではなく、あなたを導き、守るといった意味なので心配はいりません。
ガイドブックには、本質(エッセンス)、求められる行動(インビテーション)、癒すべきもの(メディスン)の3つのメッセージが書かれています。
本質(エッセンス)は、カードのシンボルの詳しい意味で、時を超越したメッセージです。
求められる行動(インビテーション)は、「正位置」のときに読む内容です。
精霊があなたに与えようとしている贈り物は何かを教えてくれます。
癒すべきもの(メディスン)は、「逆位置(上下が逆)」のときに読む内容です。
人生や人間関係においてバランスを回復する必要がある側面または分野を教えてくれます。
また、カードの絵柄には、「大地」「聖なる山」「稲妻」「月」「魔法」「光の戦士」「神秘のシャーマン」「ヘビ」「フクロウ」「旅路」「生命の樹」などといった聖なるシンボルが描かれています。
いずれもシャーマニックな雰囲気が強く感じられます。
聖なるシンボルは、時間や言語が存在するよりも前から存在し、アーキタイプ(元型)の領域と集合無意識、すなわち現代と古代のあらゆる民族の霊的な共通基盤に属するものだとガイドブックには書かれています。
難解ですが、物質世界に出現する前の霊的な状態をシンボル的にあらわしているようなものと理解しました。
正確に知るにはシャーマニズムや神秘主義の勉強が必要かもしれません。
ガイドブックには、カードの絵柄は例えば動物であれば単にその生き物の姿ではなく、その生き物が象徴する本質的な意味を表すものである。
各カードは状況や瞬間をダイナミックに切り取ったスナップ写真であり、どうすればその瞬間が一つの状態から別の状態に変わりうるかを教えてくれるとも書かれています。
とても神秘的な内容であり、すこし難しく感じました。
ミスティカルシャーマンオラクルカードの箱の表紙には、シャーマンと思われる男性が正面を向いています。
その澄んだ目は現実の世界を見ているようでもあり、その奥にある精霊の世界を旅しているようでもあります。眉間の第三の目が白い光を放っています。
このカードの箱を見ていると筆者は、『現象として見えている部分だけでなく、その奥に隠れている部分をよく読み解きなさい。
あなたの直感と想像力を使って知ろうとすれば、それはあなたの前に現れます。それを解釈して役立ててください。』という言葉が浮かびました。
もしかすると著者のアルベルト・ビロルド、コレット・バロン=リード、マルセラ・ロボスの3氏の想いを感じたのかもしれません。
また、すべてのカードの裏面には茶色をベースにした背景に、幾重にも連なる円と東西南北の4方向に矢印を配した図柄が描かれています。
ネイティブアメリカンのメディスンホイール(聖なる魔法の輪)を思い起こします。カードの裏面も表面同様にシャーマニックな雰囲気です。
カード(裏面)
ミスティカルシャーマンオラクルカードの使い方、リーディングは?
オラクルカードを手に入れたら、まずはカードの浄化を行います。
やり方は利き手ではない方の手のひらに持ち、利き手で数回ノックします。
こうすることにより製造や流通の過程で吸収したエネルギーなどを浄化します。
カードの浄化は、神や天使などの聖なる存在に「聖なる愛以外のものすべてをカードから取り去ってくれてありがとうございます。」とお願いするやり方でも良いです。
次にカードの一枚一枚に触れて、あなたのエネルギーをカードに注ぎこませます。
こうすることであなたとカードとの一体感が生まれ、カードとより繋がりやすくなります。
カードの引き方に特別な決まりはありません。
カードの束の中から1枚を選ぶ「1枚引き」、3枚を選んでそれぞれ順番に過去・現在・近未来としてメッセージを受け取る「3枚引き」のいずれかの方法が一般的です。
「3枚引き」はそれぞれのカードのメッセージに加えて、3枚を合わせたメッセージの読み取りが必要で少し複雑です。初心者はシンプルな「1枚引き」をお勧めします。
カードの引き方はいくつかありますが、一例を示します。
まず、リラックスして心が静かになるように整えます。
そして頭のなか又は口に出して聞いてみたいことを質問します。
自分以外の人のためにカードを引くときは、その人に質問を尋ねてもらったり、思い浮かべてもらいます。
質問は、良いアドバイスを引き出すためには「イエス」「ノー」で答えられる内容にするのは好ましくありません。
例えば、〇〇の状況を改善するためにやるべきことは何ですか?△△の問題に隠されている本質は何ですか?など何かアドバイスを下さいと求めるようにするのが良いです。
質問を決めたらカードを手に持ち、心を静めてカードを切っていきます。
カードを切るうちに心のなかで「ストップ!」「やめなさい!」という直感を受け取ったり、何となくそのような感じがしたらカードを切るのをやめて、これはと思うカードを引きます。
カードからの情報を読み取るリーディングも直感を大切にします。
カードの絵柄と書かれている言葉を見ながら心に浮かんでくる情報を受け取ります。
受け取り方は人によって異なりますが、心に浮かぶ声や想い、ビジョンなどがあります。
そうしたものを否定せずに信頼して受け取ることが大切です。
カードのリーディングは、まずはあなたの直感を使ってカードからメッセージを受け取り、その後にガイドブックのカードの説明を読み、理解を深めます。
あなたの直感とガイドブックの説明が異なる場合は、あなたの直感を優先してください。
また、カードを切る途中で飛び出してくるカードには、必要なメッセージが含まれるので大切にします。
ミスティカルシャーマンオラクルカードを使った感想は?
この記事を読んで下さっている読者のあなたのために1枚引きでカードを引きました。
出てきたカードは「60 ビジョンクエスト」(正位置)です。
ビジョンクエストとは、ネイティブアメリカンの通過儀式でもともとは、若い男性にのみ行われていたものです。
4日間も飲まず食わずで山にこもり、自然と一体になると精霊からのメッセージにより「自分の使命」を知ることができるようです。
カードの絵柄は、太陽を背景に女性がリズミカルに踊っている姿が描かれています。
おそらく「サンダンス」といって日の出から日の入りまで太陽に向かって踊る儀式が描かれているものと思われます。
筆者はこのカードを見ていると『もっと踊って、激しく!自分のことなど忘れて!踊りそのものと一体になるまで!一心不乱に踊り続けて!あなたが空(から)の状態になるとき、あなたにとっての真実が満たされます。』という言葉が浮かんできました。
それでは、「60 ビジョンクエスト」のカードの意味をガイドブックより引用します。
60 ビジョンクエスト
本質
ビジョンクエストでは自分の中の怖れに直面し、死すべき運命を受け入れ、そのうえで精霊とまっすぐ向き合います。
行き詰まりを感じたときは、ビジョンクエストに出れば人生を総体的に把握できるでしょう。
自らの短所と資質に、人生が与えてくれているチャンスに気づかせてくれます。
ビジョンクエストは、新しい扉を開くため、人生の新たな1ページを書くための鍵が見つかるまでは終わりません。
求められる行動(正位置)
自然の中でひとりだけの時間を過ごして、明晰さを得てください。都会暮らしの人は公園で散歩しましょう。田舎暮らしの人は必ず屋外でじっくり考える時間を作りましょう。
ソファから降りて、机から離れて、外に出るのです!「精霊は自ら助けるものを助く」と言いますから、自分で意図を設定して、人生の指針となるビジョンを自然に求めてください。
癒すべきもの(逆位置)
精霊はずっとあなたと接触を試みていますが、答えが受け取れません。あなたは生活が忙しすぎて、頭の中も雑音が多すぎるのです。もう二度と呼びかけを聞き逃さないでください!
今夜は静かな時間の余地を作って、少しのあいだ退屈することを自分に許せば、どうにかして届こうとしている大切なメッセージが聴き取れるでしょう。
筆者はこのカードは精霊たちから読者のあなたに対して『あまり忙しくしないで時間をつくり、自然の中でひとりになって私たちからの大切なメッセージに耳を傾けてください。』と伝えているように思いました。
あなたは、「ビジョンクエスト」のカードを見てどのように感じられたでしょうか。
その他、以下はミスティカルシャーマンオラクルカードに関する全般的な印象です。
記事を書くにあたり、全てのカードを1枚1枚手に取り、ガイドブックも最初から読み直しましたが、改めて著者のアルベルト・ビロルド、コレット・バロン=リード、マルセラ・ロボスの3氏が丹精を込めて作られたカードであるという印象を受けました。
ある程度オラクルカードを使える中級や上級の方で、シャーマニズムや神秘主義、ネイティブアメリカンの世界観に興味のある方にとっては非常に勉強になる興味深いカードではと思います。
カードに正位置と逆位置の解釈があるので幅広いリーディングもできます。
一方、そうしたことにあまり興味のない方や本当の初心者にとっては「なんだか良く分からない難しいカード!」という印象を持たれるかもしれません。
ガイドブックの説明は、分かりやすくという意図は感じますが、「聖なるシンボル」という内容そのものが必ずしも簡単ではないのである程度のスピリチュアルな知識が必要であると思いました。
そういった意味で専門性の高いカードとしては非常に優れていますが、万人に合う一般的なカードではないという印象です。
ミスティカルシャーマンオラクルカードをお勧めの方は?
ミスティカルシャーマンオラクルカードをお勧めの方は前述のとおり、ある程度オラクルカードを使えることができる中級者以上で、シャーマニズムや神秘主義、ネイティブアメリカンの世界観に興味のある方がよいのではと思います。
難しいことを承知でこのカードにチャレンジされるのは否定しません。
例えるならば目の前にある高い山を前にして怖気づくのではなくチャレンジ精神が芽生え、なんとしても登りきり、山頂からの景色を眺めたいという方には取り組まれることをお勧めします。
このカードに真剣に取り組むと「聖なるシンボル」を上手く使えるようになり、現実世界の瞬間瞬間をオラクルカードのように読み解いていくことができるように感じました。
また、初心者でシャーマニズムや神秘主義、ネイティブアメリカンの世界観に強く惹かれるという方は、このカードにご縁があるかもしれませんので難しさを承知の上で試されてみてはとも思います。
まとめ
ミスティカルシャーマンオラクルカードの意味と特徴、使い方とリーディング、感想やお勧めの方を解説しました。
ミスティカルシャーマンオラクルカードは、アルベルト・ビロルド、コレット・バロン=リード、マルセラ・ロボスの3氏が神秘主義とシャーマンの叡智を融合させて作ったカードです。
イラストはジーナ・デラグロッタグリア氏の作品です。64枚のカードとガイドブックからなります。
このカードの目的は、シャーマンの使う聖なるシンボルを知り、現状を理解して過去を癒し、未来へと導くためのものです。
カードの絵柄には、「大地」「聖なる山」「月」「魔法」「神秘のシャーマン」「ヘビ」「フクロウ」「旅路」などの聖なるシンボルが描かれ、シャーマニックな雰囲気が強く感じられます。
一般的なオラクルカードとは異なり、このカードは正位置、逆位置を採用しており、これにより幅広いリーディングが可能です。
ミスティカルシャーマンオラクルカードは専門性が高く、簡単ではないカードの部類に入るので一般的には万人にはお勧めしません。
ある程度オラクルカードを使いこなせる中級者以上の方で、シャーマニズムや神秘主義、ネイティブアメリカンの世界観に興味のある方にとってはお勧めしたいカードになります。
ご興味のある方はお試しになられてはいかがでしょうか。
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